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記事一覧(11)

修士論文を提出しました!!

こんにちは!聴覚障害者向け支援技術と、メディアにおける聴覚障害(者)表象の系譜をスタンフォード大学で研究しているフランクです。今回は、私が過ごした2018年の秋学期の活動を紹介します。一つ目のテーマは、修士論文。2018年7月〜8月の間、私は、東京に滞在してフィールドワークを行いました。その成果を、修士論文としてまとめ無事に提出を終えました。タイトルは、Deaf Media: A Comparative Analysis of the Cultural, Linguistic, and Technical Construction of Japanese Sign Language in News Broadcasting日本語にすると、「聴覚障害むけメディアーーニュース番組における日本語手話の文化的・言語的・技術的構造の比較分析」という感じでしょうか。修士論文でとくに頑張ったのは、NHKで放送されている手話ニュース番組の「比較分析」です。1990年に国内初の手話ニュース番組として放送を開始された『きょうのニュース〜聴覚障害者のみなさんへ』と、最近運用が開始されたNHKの手話CGの二つを取り上げました。人が手話で伝えるニュースと、CGという技術を通じた手話で伝えるニュースの両方を対象として、その中で「日本語の手話」が「いかに」表象され、どんな影響を与えているのかといった問いに答えを与えられるように分析を行いました。無事に書き終えて提出しましたが、「まだまだ発展の可能性あり(次に期待してね)」という気持ちです。この修士論文は、博士論文として書きおろす時にはいろいろ改良をするつもりですし、NHK手話CGとその派生技術が普及していく過程の観察を通じて掘り下げていければと思います。二つ目は、障害者の権利を拡大するための学生運動。この秋学期は、学生による社会運動に取り組みました。仲間と共に、障害者コミュニティ・センターの設立を求める運動を行なっています。現在、スタンフォード大学には、障害をもつ学生のために準備された安全な空間がなく、大学の運営委員会に、より良い学びと安全を確保するため、その必要性を訴えています。大学構内新聞に取り上げられたので、詳しいことはこちらの記事をご覧ください!

テレビ研究さ・し・す・せ・そ(3)

こんにちは!ドキュメンタリー映画や番組、映像文化を研究しているMasatoです。「テレビ研究のさ・し・す・せ・そ」と題して連載してきたこのシリーズも、今回で最終回です。(三記事分の文章を書いたので、当分は執筆依頼が来ないと思ってます・笑)さて、ここまで「NHK番組アーカイブス学術トライアル研究」と「放送博物館」についてご紹介してきました。今回は、NHKがどんな番組を保管しているのかという中身の話をしていこうと思います。近年、デジタル技術・アーカイブ業務の進展によって、安価なビデオテープが普及しはじめた80年代頃の番組が再放送される機会が増えてきました。しかし、それ以前のフィルム時代のものになると、収集状況も保存状態も決して万全とは言えません。それでも、終戦前後から1960年までで、ラジオ番組だけの指定でも5000件以上がヒットします。中には、番組自体は残っていなくて台本だけのものもありますが、NHKがラジオ時代に放送していた斬新な番組に出会えることもあります。社会問題を取り上げるラジオ・ドキュメンタリーや、『音の風景』のような環境音を録音した番組、歌謡・クラシックコンサート、ラジオ・ドラマといっても子供向けの教育番組から、初期の有名な風刺番組『日曜娯楽版』のようなものまでいろいろあります。テレビ番組では、ドキュメンタリーであれば、初期テレビ・ドキュメンタリーとして放送史に名を残している『日本の素顔』(1957-64)、『現代の記録』(1962-64)、『日本縦断』(1961-62)などが残っています。音声が欠けていたり、地方局制作の回が台本しかなかったりもするのですが、これらには当時の世相を表す様々な問題・主題が、NHKらしい視点から切り取られています。意外なことに、1930年代から終戦を迎える1945年までで検索すると、同じように多くの番組がヒットします。『映像の20世紀』のような映像アーカイブ番組のために集めているようですが、たとえば、大本営発表のニュースのような番組の他に、歌謡などの娯楽番組もかなり残っていることもわかりました。NHKのホームページでも、『日本ニュース』とともに戦時期のラジオ放送が公開されているので、実際に音を聞いてみたい方はこちらにアクセスしてください。

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