齋藤恵太&堀崎剛志「構造と表面」
こんばんは!
日本のテレビ・ドキュメンタリー史を研究しているTomiです。
毎日暑い日が続いていますが、みなさんお変わりありませんか?
今日は、齋藤恵太&堀崎剛志「構造と表面」の最終日に滑り込みで
行ってきたので、さっそくレポートしていきます。
(下のリンクは、オンライン版『美術手帖』の記事です。こちらもチェック!)
堀崎剛志さんは、現役アーティストとして活躍されているコミューンのメンバーです。
これからもいろんなフィールドで活躍されている方が参加してくれると嬉しいな〜
堀崎さんは、廃屋や消えゆく街並みに注目し、
その表面全体をラテックス(ゴム)で型取りする「ソーシャルドレス」シリーズを
これまで発表されてきました。
今回は、2018年〜2019年に制作された作品を中心に、全部で21点が展示されました。
会場は、JR駒込駅から徒歩2分ほどのところにある「駒込倉庫」。
外から見ると、こんな風に中が見えます。
会場の1階はこんな感じ。
2階にも作品は展示されていて、ゆっくり時間をかけて回りました。
なかでも、私が目を惹かれたのは、こちらの大きな作品。
横浜の関内にある「新井ビル」を型取ったもの。
『Arai Building Kannnai, Yokohama』
(2018、Latex、Non-woven cloth, Debris from the building, 345*200cm)
たとえば、フランスの社会学者モーリス・アルバックスが提示した
「想像的記憶」という概念は、
過去というものが社会的な枠組みを通して形成/再構成されるものであることを示しました。
そこでは、人々の過去についての語りや語り方に注目点が置かれてきましたが、
堀崎さんの「ソーシャルドレス」はそうした人々の語り(声)と共にありながら、
「かつてどこか」にあった営みを鮮やかに、そして個別的なものとして保存しています。
私はこの「ソーシャルドレス」を芸術として目撃しましたが、
「記憶」「保存」「継承」といったキーワードと共に社会学的な実践として
読み解いていくスリリングもありそうです。
夏休みに入り、
さまざまな研究会、ワークショップ、展覧会に参加しています。
そんなエキサイティングな毎日から、たくさんのインスピレーションを受け取っています。
暑さに負けないように、美味しいものを食べて元気を出しています。
(一昨日は、ウズベキスタン料理を食べてきました!ラム肉ばんざい!)
次の更新は、誰になるでしょう?
お楽しみに!
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