テレビ研究さ・し・す・せ・そ(2)
またまた、こんにちは!
ドキュメンタリー映画や番組、映像文化を研究しているMasatoです。
一つ前の記事では、NHK番組アーカイブス学術トライアル研究について書きました。
今回は、その調査の際にたびたび利用した放送博物館の資料室について書きます。
放送博物館は、世界最初の放送専門博物館で、
放送の歴史に関連する貴重な資料がいくつも展示されているのが特徴です。
それ以外にもキャスター体験や次世代テレビ8Kスーパーハイビジョンの上映なども行われていて、
無料で見学できる施設にもかかわらずとても充実した内容になっています。
放送博物館にある資料室は、文書類の調査にとても便利です。
開架書棚には、歴史から技術にいたる放送文化全般の書籍や雑誌がならんでいて、
ぐるりと回るとこの分野の基本文献に触れることができます。
制作者の聞き取り証言など、ここにしかない資料もあるため、放送史を調べる上でも重要な場所です。
戦後のNHKや戦前の国営放送に関する古い資料・番組台本などは、
基本的にこちらの書庫に収蔵されているようです。
このライブラリー自体は一般来館者の方も利用することができます。
ふらりと立ち寄ってもらったら、コミューンメンバーの誰かがいるかもしれません。
資料のなかには申請書を提出しなければ閲覧できないものもありますが、
そうした手間がかかっても、ここにある資料は必見の価値があるものばかりです。
ちなみに、埼玉県川口市にあるNHKアーカイブスが、番組映像や番組台本などの資料収集を中心になって行っているのですが、
古い資料を収蔵している放送博物館のライブラリーは、今のところ川口とは連携していません。
そこが時々ネックになることもあります。
特に、研究を進める場合、番組映像だけでなく、その周辺資料の番組台本なども研究には必要です。
もし、このブログを担当者の方がご覧になっていたらこれだけは伝えたいです。
川口に所蔵されている番組台本、大阪に所蔵されている番組台本、それ以外の地方局の番組台本を、
ぜひ統合収集・一括管理して研究者が利用できるようにしてください。
(そしたら研究を今まで以上に頑張るので)よろしくお願いします。
ちなみに、大阪放送局(通称BK)の制作した番組とその歴史については、
コミューンメンバーのTomiの専門領域です。
頻繁に大阪に行っているようなので、そのフィールドレビューを待っているのですが、
一向に書く気配がありません。
「BKってなに?」「大阪で遊んでるんじゃないの?」と思った方は、
ぜひTomiのフィールドレビューを待っていてください。
ちなみに次回も、わたくし、Masatoが書く予定です(笑)
お楽しみに!
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